意志と行動

8月 2nd, 2009 by tanaka noriyuki Leave a reply »

 池谷裕二は「単純な脳、複雑な『私』」の中で「表現された行動を自己観察することで、自分自身が理解できる」と言っています。

 自分の行動は自分で決められると思うのが当たり前ですが、実は自分の取った行動を見て、その行動が思い通りだったら、遡って自由意志を感じるんとも言っています。

 「進化しすぎた脳」では人を椅子に座らせて、ボタンを与えて、「好きなときにボタンを押してください」という実験の結果が紹介されています。

 ボタンを押したのは自分が押そうと思ったから押したのだと解釈するのが普通でしょうが、脳の活動を観察すると、そうではなくて、まずは無意識で神経が活動し始めて、その無意識の神経活動が手の運動を促して「ボタンを押す」という行動を生みだすとともに、その一方で「押そう」という意識や感覚を脳に生み出していると言うことです。つまり考えてから行動するのではなくて、行動が先だと言うことです。

 「脳は疲れない」の中では、「やりはじめないと、やる気は出ない」と述べています。やる気を生み出す場所は側座核にあり、そこの神経細胞が活動すればやる気が出る。刺激を与えられると活動する場所なので、「やる気がない場合でも、やりはじめるしかない」とのこと。なんとなく精神論のように聞こえるけど、脳科学から見ると合理的なことなのです。

 今までの考え方と相いれないような気もするし、そうだなとも思います。潜在意識の存在が、重要な役目を担っているようですし、脳は「自分よりも”体のほうが真実をわかっているという、その事実」をきちんと認識している(複雑な脳・・・)ということのようです。

 ともかく行動が先と言うことは考えなくてはいけないと思いました。

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